資格の勉強時間を作れないときは、まとまった時間を待つのではなく、勉強を細かく分けて、毎日の予定に先に入れるのが基本です。最初から長時間を目指さず、5〜15分の学習を続けると、忙しい日でも取り組みやすくなります。
まず「時間がない」の中身を分ける
勉強時間を作れない理由によって、取るべき対策は変わります。1日の過ごし方を振り返り、次のどれに近いかを確認しましょう。
- 勉強できる時間はあるが、スマートフォンや動画などに使っている
- 仕事や家事で予定が埋まり、まとまった時間がない
- 疲れていて、机に向かう気力が残っていない
- 勉強を始めるまでの準備が面倒になっている
- 試験日や学習範囲があいまいで、何をすればよいか分からない
たとえば「1時間取れないから勉強できない」と考えている場合でも、朝10分、昼休み10分、夜15分に分ければ、合計25分になります。まずは自分が使えそうな時間を、1日の中から具体的に探します。
勉強時間を作れないときの具体的な方法
1. 1回の勉強を5〜15分に分ける
忙しい時期は、1回の学習時間を短く設定します。短時間でできる内容を決めておくと、勉強を始めるまでの迷いも減ります。
- 5分:用語を数個確認する
- 10分:問題を数問解く
- 15分:テキストの1項目を読む
- 移動中:音声教材や暗記カードで復習する
短時間の勉強では、毎回新しい範囲を進めようとせず、暗記の確認や問題の解き直しに使うと取り組みやすくなります。机に向かえる日は、短時間の学習に加えて、まとまった演習を行います。
2. 勉強する時間を毎日固定する
「時間ができたら勉強する」と決めると、忙しい日は後回しになりやすいため、勉強するタイミングを先に固定します。
たとえば、次のように生活の行動と勉強を組み合わせます。
- 朝食の前に10分
- 通勤・通学中に問題を5問
- 昼休みの最初の15分
- 入浴後にテキストを10分
- 寝る前にその日の間違いを確認
毎日同じ時間が難しい場合は、「朝にできなければ昼、昼にできなければ夜」のように予備の時間も決めておきます。ただし、予備時間を増やしすぎると実行しにくくなるため、最初は1つに絞ります。
3. 勉強内容を前日に決めておく
勉強を始めてから内容を考えると、教材選びだけで時間が過ぎることがあります。前日のうちに、翌日にすることを1〜3個まで決めておきましょう。
「資格の勉強をする」ではなく、「テキストの第2章を読む」「過去問題を5問解く」「間違えた用語を確認する」のように、終わりが分かる形にします。
4. すぐ勉強できる状態にしておく
教材を探したり机を片付けたりする手間を減らすと、短い空き時間でも始めやすくなります。
- 使うテキストと筆記用具を机に出しておく
- スマートフォンの学習アプリをすぐ開ける位置に置く
- 外出用に問題集や暗記カードを1つにまとめる
- 前回の続きに付箋を貼っておく
教材を増やしすぎると、どれを使うか迷う原因になります。まずは主に使うテキストや問題集を決め、必要なものだけを手元に置きます。
5. スマートフォンを勉強の妨げにしない
勉強時間を確保できても、通知や動画で集中が途切れる場合があります。勉強中は通知を切る、別の部屋に置く、使用時間の制限機能を使うなど、触りにくい環境を作ります。
スマートフォンを教材として使う場合は、学習アプリ以外を開かない時間を決めます。完全に使わないことが難しい場合は、まず10分だけ制限する方法でも構いません。
疲れていて勉強できない場合の考え方
仕事や家事の後に集中できないときは、意志の強さだけで解決しようとしないことが大切です。疲れた時間帯には、読むだけの復習や暗記確認など、負担の軽い内容を割り当てます。
反対に、問題演習や理解が必要な分野は、比較的頭が動く時間帯に行います。たとえば、朝は計算問題、夜は暗記の復習というように、時間帯によって内容を変えます。
睡眠時間を削って勉強時間を作る方法は、継続しにくく、翌日の集中にも影響します。睡眠不足になるほど無理をするのではなく、学習量を一時的に減らしてでも続けられる計画にします。
忙しい人向けの勉強計画の立て方
最初に、試験日までに確保できる時間を見積もります。毎日必ず勉強できると考えず、忙しい日や休む日も含めて計画するのがポイントです。
- 試験日までの期間を確認する
- 平日と休日に勉強できそうな時間を書き出す
- その時間に合う学習内容を割り当てる
- 週に1回、予定どおり進んだか確認する
- 遅れた場合は、次週の内容を減らして調整する
計画は「毎日2時間」のように理想だけで決めず、「平日は15分、休日は1時間」のように、実際に続けられる量から始めます。予定どおりできなかった日があっても、翌日にすべて取り戻そうとせず、次の学習日に戻ります。
どうしても時間を作れないときの優先順位
勉強時間が極端に少ない場合は、すべての範囲を均等に学ぶのではなく、試験日と出題範囲を確認して優先順位を決めます。
- 試験の出題範囲に含まれる分野
- 一度学習したものの、間違いが多い分野
- 基礎として他の分野にも関係する内容
- 短時間で復習しやすい暗記項目
ただし、試験の出題傾向や合格基準は資格によって異なります。過去問題や公式の試験案内を利用する場合は、受験する資格と試験回に合った情報か確認してください。
勉強を続けるための最低ラインを決める
忙しい日は「問題を1問解く」「用語を3つ見る」など、最低限の行動を決めておきます。最低ラインは、学習を大きく進めるためではなく、習慣を途切れさせないためのものです。
一方で、最低ラインだけで試験範囲を終えられるとは限りません。週末などにまとまった時間を取れる場合は、平日の短時間学習を復習に使い、休日に理解や演習を進めると役割を分けられます。
今日からできる時間の作り方
まずは、明日勉強する時間を1つだけ決め、5〜15分で終わる内容を用意してください。教材を開く場所まで決めておくと、開始までの負担を減らせます。
- 明日の空き時間を1つ選ぶ
- その時間に行う学習を1つ決める
- 必要な教材を前日に出しておく
- 時間になったら、決めた内容だけを行う
- 終わったら、次に勉強する内容を1つメモする
資格の勉強時間を作れないときは、長時間を確保することよりも、短時間でも実行できる予定を作ることが重要です。自分の生活で続けやすい時間帯と学習量を決め、無理なく続けながら、必要に応じて休日の学習時間を足していきましょう。>







