未経験者の職務経歴書で資格はどう書けばいい?

未経験者の職務経歴書で資格はどう書けばいい?

未経験者の職務経歴書に資格を書くときは、応募先の仕事に関係する資格を、取得状況が分かるように記載します。取得済みだけでなく、勉強中や取得予定の資格も書けますが、取得済みと混同されない表現にすることが大切です。

未経験者の職務経歴書で資格を書く基本

資格は、職務経歴書の「資格・免許」欄に、取得年月の新しい順、または応募先との関連性が高い順に記載します。資格名は正式名称で書き、略称や通称だけにしないようにしましょう。

基本の書き方は次のとおりです。

  • 取得年月:資格名
  • 取得年月:資格名 取得

たとえば、次のように書きます。

2024年6月 普通自動車第一種運転免許 取得

2023年11月 日商簿記検定2級 合格

2023年3月 Microsoft Office Specialist Excel 2019 取得

履歴書にも資格欄がある場合は、基本的に同じ資格を記載して問題ありません。ただし、職務経歴書では、資格を仕事でどう生かせるかを自己PRや職務要約で補足すると、未経験の応募でも強みが伝わりやすくなります。

取得済みの資格は正式名称で書く

取得済みの資格は、資格証明書や試験実施団体の案内で確認できる正式名称を使います。「簿記2級」「MOS」のような略称だけではなく、正式名称まで書くのが基本です。

避けたい書き方 書き方の例
簿記2級 日商簿記検定2級 合格
英検2級 実用英語技能検定2級 合格
普通免許 普通自動車第一種運転免許 取得
MOS Microsoft Office Specialist Excel 2019 取得

資格名の表記が分からない場合は、合格証や資格証、試験団体の公式案内に記載されている名称を確認してください。運転免許は、応募先から条件を指定されている場合を除き、保有している種類に合わせて記載します。

勉強中・取得予定の資格の書き方

まだ取得していない資格は、「取得」とは書かず、勉強中であることや受験予定であることを明記します。受験申込みをしていない資格を、取得予定と断定するのは避けましょう。

書き方の例は次のとおりです。

  • 日商簿記検定2級 取得に向けて学習中
  • ITパスポート試験 2024年12月受験予定
  • 基本情報技術者試験 受験予定

受験日が決まっている場合は、「2024年12月受験予定」のように書くと状況が伝わります。受験日が決まっていない場合は、「取得予定」ではなく「取得に向けて学習中」とするほうが正確です。

勉強中の資格を記載した場合は、面接で「どの程度学習していますか」「いつ受験する予定ですか」と質問される可能性があります。学習範囲や使用教材、勉強時間などを説明できるようにしておきましょう。

未経験の仕事に関係する資格を優先する

資格を多く持っている場合でも、すべてを同じように並べる必要はありません。応募する仕事に関係する資格を優先し、採用担当者が確認しやすい順番に整理します。

応募職種 関連しやすい資格の例 伝えられること
経理・事務 日商簿記、MOS、ITパスポート 会計やパソコン操作の基礎
営業・接客 販売士、語学資格、普通自動車運転免許 商品知識、語学力、移動を伴う業務への対応
ITエンジニア 基本情報技術者、ITパスポート、各種ベンダー資格 IT知識や学習の取り組み
不動産 宅地建物取引士 業務に関係する専門知識
介護 介護職員初任者研修、介護福祉士 介護に関する知識や資格要件への対応

資格だけで採用が決まるわけではありませんが、未経験者にとっては、仕事に関心を持ち、必要な知識を学んでいることを示す材料になります。資格の取得理由や学習内容を、応募先の業務と結び付けて説明できると効果的です。

資格が少ない、またはない場合の書き方

応募先に関係する資格がない場合、無理に資格を増やしたり、関係の薄い資格を大量に並べたりする必要はありません。資格欄には、実際に取得した資格だけを記載します。

記載できる資格がない場合は、資格欄に「特になし」と書く方法があります。空欄にすると記入漏れと受け取られる可能性があるため、応募書類の形式に合わせて明記しましょう。

資格がないことを補うには、次のような経験や行動を職務経歴書で具体的に示します。

  • 前職やアルバイトで担当した業務
  • パソコン、接客、電話対応、在庫管理などの経験
  • 応募職種に近い業務で工夫したこと
  • 独学や職業訓練で学んでいる内容
  • 入社後に身に付けたい知識や資格

未経験者の評価は、資格の有無だけでなく、これまでの経験を新しい仕事でどう生かせるか、仕事に必要なことを学ぶ姿勢があるかどうかも含めて判断されます。

資格を自己PRにつなげる書き方

資格欄に資格名だけを書くと、取得した事実しか伝わりません。特に応募職種と直接関係しない資格や、勉強中の資格は、自己PRや志望動機で学習の目的を補足します。

たとえば、事務職が未経験で簿記を学んでいる場合は、次のように書けます。

未経験ではありますが、経理業務に必要な会計知識を身に付けるため、日商簿記検定2級の取得に向けて学習しています。現在は仕訳や試算表の作成を中心に学んでおり、入社後も実務に必要な知識を継続して身に付けたいと考えています。

パソコン資格をアピールする場合は、資格名だけでなく、使えるソフトや操作内容も書くと具体的です。

Microsoft Office Specialist Excelを取得しており、表作成や基本的な関数の操作を学びました。実務では未経験ですが、データ入力や資料作成に生かせるよう、正確さと処理速度を高めていきたいと考えています。

実際に使える操作だけを記載し、経験以上のスキルがあるように見せないことが重要です。

職務経歴書に書かないほうがよい資格

応募先の業務と関係がなく、取得時期も古い資格は、職務経歴書に必ずしも書く必要はありません。資格欄が長くなり、重要な資格や経験が見つけにくくなる場合があるためです。

ただし、次のような資格は、応募先との関連が一見分かりにくくても、記載する意味がある場合があります。

  • 応募条件や業務上必要な資格
  • 語学力やパソコン操作を示す資格
  • 継続的な学習姿勢を示せる資格
  • 応募先の業界に関係する資格

資格の種類によっては、更新期限や有効期間があるものもあります。現在も有効か確認できない資格を、現行の資格として断定して書かないようにしましょう。

未経験者が資格を書くときの注意点

職務経歴書の資格欄では、取得済み、合格、勉強中、受験予定を正確に区別します。特に、講座を受講しただけで資格を取得したとは限らないため、修了証や受験結果などの事実に合わせて記載してください。

  • 取得していない資格を「取得」と書かない
  • 受験していない試験を「合格予定」と書かない
  • 資格名を略称だけで済ませない
  • 応募先に関係しない資格を必要以上に増やさない
  • 資格でできることを実際より大きく表現しない

資格欄に記載した内容は、面接で確認されることがあります。試験の勉強を始めた理由や、身に付けた知識、仕事で生かしたいことを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

未経験者の資格欄を作成する手順

迷った場合は、次の順番で資格を整理すると、応募先に合わせた職務経歴書を作成しやすくなります。

  1. 保有している資格と取得年月を、証明書などで確認する。
  2. 応募先の求人票から、必須資格や歓迎資格を確認する。
  3. 応募先の仕事に関係する資格を優先して並べる。
  4. 取得前の資格は「学習中」または「受験予定」と明記する。
  5. 資格を仕事でどう生かせるかを、自己PRや志望動機で補足する。
  6. 資格名、取得年月、取得状況に誤りがないか見直す。

未経験者の職務経歴書では、資格を並べるだけでなく、資格を取得した理由と、応募先で生かす方法まで一貫させることがポイントです。まずは求人票の応募条件を確認し、関係する資格を正式名称と正しい取得状況で記載しましょう。